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春泥

ここ最近あたたかな陽気が続き、春の訪れを感じますね!

俳句の季語で好きなのが、「春泥(しゅんでい)」「春雷(しゅんらい)」「花ぐもり」です。

固く押し固められた雪が少しずつ溶けたぬかるみや、生ぬるい空気の中遠く鳴る雷、ぼんやりと明るい曇りのもと咲く桜など、昔の人が春を感じてきた瞬間が季語に詰められていて、人間の感性は時代を超えて共鳴できるものなんだなと思います。

一句ずつご紹介します!

①春泥や意志とならねばならぬもの|細見綾子(昭和22年)

…「足元の悪い泥濘を歩くとき、ただ自然に任せていたのでは進まない、自らの足でしっかりと歩を進める強い意志を持つ存在でなくてはならない」という、自分を律する句です。ただ春を喜ぶのではなく、重い泥に足をとられてもしっかり進む意志を立てる、そういう凛とした姿勢がかっこよくてこの句を選びました。

②春雷や切口そろへ花の束|鷹羽狩行(平成11年)

…シンプルですが一瞬走る雷と色鮮やかな花の鋭いビジュアルがすぐに思い浮かんで、とても素敵な句だと思います。「切口そろへ」というところで雷という自然と人工の対比にもなっています。5・7・5の中に鮮やかな情景を閉じ込めるのが本当に上級者だなあと思いました。お花屋さんで花束を買ってきたくなる句ですね。

③ゆで玉子 むけばかがやく 花曇|中村汀女(制作年不明)

…春の花が咲くあたたかい曇りの日に、むいたゆでたまごが真っ白に輝く様子が対比されています。公園でお弁当を食べるのが好きなので、この句を選びました。日常の些細な出来事を楽しむ感じが織り込まれていてとてもすきです。

以上、私がオススメする春の俳句3選でした!

最後に私も一句読みたいと思います。

「なまぬるし ねこの口臭 春風と」

ねこはあくびをするとおくちが生臭いのですが、それも可愛いです。あたたかな春の陽気を思い浮かべていただけたらと思います笑

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